キス釣りばかり行っている私ですが、
先日、「KYPさんの持っている釣り道具って、全くキス釣りっぽくないですね」と知人に言われました。
確かに確かに。
昔は王道の道具を揃えていましたが、今の私の釣りに対する考えをまとめてみることにしました。
あくまで私個人の考えとなりますが、だいたいこんな感じでしょうか。
①他の釣りでも使える道具を使いまわす
私は新潟在住ですが、6月から11月までほぼキス釣りしかしません。
ただ、釣り場に着いたものの海が荒れていた場合は根魚釣り。
また、キスが釣れなく青物が入ってきているのがわかったらイナダやサワラ釣りに変更。
そして、秋は昼間はキス釣りですが、夜まで釣りができる日は飽き防止のためにアオリイカ狙い。
12月から2月まではワカサギ釣りのみ。
という感じです。
ワカサギ釣りは全く別物となるので無視するとして、
海釣りに行くときは昔は投げ竿&投げリール、シーバスロッド&リールを1セットか2セット、合計3本セットを携帯しながら釣り場に行ってました。
ですが、両手に荷物を持ちながら歩くのは大変だったことを覚えています。
錘、針、エサはともかく、
竿、リール、ラインが共通化できれば、
荷物も増えず、釣り場で臨機応変に仕様変更もでき、
かつ低コストでさまざまな釣りを行うことができる。
それに、昔の人は工夫しながら釣りを行っていたはずなので、中途半端な道具でも釣れないわけではない。
という考えで物を減らしていくことになりました。
当時青物狙いでシーバスロッドを使っていました。
本来キス釣り用の投げ竿は4mクラスですが、シーバスロッドでも100mちょい飛ばすことができます。
なんとかなるだろう、ということで使い始めたシーバスロッド9.2fのMLがメインの竿となっています。
リールはキス釣りであれば浅溝のでかいリールがいいのでしょうが、手元にあった2500番なら軽いので数多く投げられます。
2500番台だと青物にもギリギリ強さ耐えられます。
アオリイカや根魚狙いだと少し重いですが、まぁなんとかなります。
ラインの太さに関しては、青物とキス釣りをギリギリ両立できる1.0号PEという選択もありましたが、
ラインが1本だけになってしまうと、ラインが途中で切れてしまって短くなってしまったときに対処できなくなってしまいます。
そういうこともあり、別の太さのラインを予備スプールに巻いておき、その場でスプール交換するようにしています。
0.8号:行きつけの砂浜でのキス釣り(力糸なし)、アオリイカ
1.0号:初めて行く釣り場での砂浜キス釣り(力糸なし)、港内や根の多い場所でのキス釣り(力糸なし)、根魚、0.8や1.5号が切れた場合の代替
1.5号:イナダなどの青物(リーダーなしでメタルジグ直接留め)
リール丸ごと予備で持っていくよりもコンパクトですね。
私は昔のダイワ、11フリームスを愛用していますが、2500番、2508番のスプールを使っています。
おかげで今私が持っている釣り道具はかなり少なくなってますが、最適ではない組み合わせの道具を駆使してキスを釣ってます。
ぜひ初心者や中級者の方も、手持ちの道具を使いさまざまな釣りを楽しんでみてはいかがでしょうか?
②竿にはお金をかけない
私が考える“竿”の機能とは、
・仕掛けを遠くに飛ばす
・掛ったときに弾かれないような適度なしなり
・釣りあげるときに岸壁に引っ掛けないようにする長さ
です。
これをキス釣りに置き換えると、
竿が長くても短くても仕掛けをゆっくりさびくことはできるし、
掛かったときに弾かれないようなしなりがある程度あれば大丈夫ですし、
仕掛け長に対して竿の長さが足りてれば釣り上げられるし。
だったらなんでもいいんじゃね?
となります。
なので、竿は正直どうでもいい、と考えていますw
最初はイナダなどの青物釣りができるように10fで硬さMの竿にしていたのですが、小型のキスだと結構弾かれてしまったので変更。
今使っている竿は2本継ぎのシーバスロッド9.2fのML。
エムオンというメーカーのベイフォースというロッド。
当時新品で2,980円もしなかった気がします。。。
今は廃番っぽいですが。
もう何年もこの竿を使っていますが、こんなミスマッチな竿でもキスが釣れてます。
ラインが通るガイドリングは、耐久性がいいSiCを使ってる竿のほうがいいのですがね…
③リールはある程度こだわる
リールの目的は、
・仕掛けを飛ばすときにラインをスムーズに送り出す
・遠くにある仕掛けを素早く回収する
・急な力が加わったときにドラグの機能で緩衝させる
でしょうか。
そう考えるとリールの役割は時間短縮させることと、トラブル減らすための部品と考えられます。
小さすぎるリールだと強さが足りなく巻けなかったりするため、対象魚にあったサイズのリールを選ぶことが最低条件です。
あとはリール自体にトラブルが起きないよう、
・ベールアームを傷つけない
・スプールの縁を傷つけない
・リール内部のギアに砂を入れない
ということが大切です。
砂や粉塵から守られるようきちんとシールされているボディだったり、傷が付きにくいよう樹脂ではなく金属部品を使っているなど、ある程度の性能が必要というのが私の考えです。
ライントラブルで釣りが中断されるのが一番もったいないですからね。
私は中古のダイワ11フリームスの本体1個と中古スプールを複数個組み替えながら各釣りをしています。
マグシールド程ではないですがオイルシール仕様ですし、当時のダイワの上位機種との互換性もあり、価格のわりに操作性も良かったので選びました。
こんな考えですが、みなさんのリール選びの参考になれば幸いです。
そういえば、今のダイワのリールはLTシリーズというものに変わり、昔のダイワ製品とは大きく仕様が変わったのでお気を付けください。
④狙うのは100m以内
私がなぜ100m以内を狙うか。
それは、
左足を骨折して、フルスイングできなくなったから。
以上!!
それ以前は、投げ釣りは“遠くに飛ばせば飛ばすほど偉い”
と思ってたのでシマノの昔のサーフリーダー4.25m(3本並継)に投げ専用リールで150m以上を狙ってました。
骨折をしてからしばらくは釣りから遠ざかっていたのですが、
地形変化を考え、釣り方を工夫し、狙った場所にピンポイントで落とせば、
距離飛ばさなくてもキスが釣れることを知りました。今さら(笑)
50mくらいの場所でも釣れるときは多数釣れますが、足りない飛距離を補うため、
最近はだだっ広い砂浜よりも、地形変化のある場所や堤防や突堤によく行ってます。
もちろん遠投できる方が広い面積を探ることができるのは間違いないですけど、ちょい投げしかできない人でもキス釣りを楽しめるので、初心者の人もがんばってください。
⑤飛距離ではなくコントロール重視
これは上記の通り、骨折により飛距離が出せなくなったから仕方なく、です。
一般的にキス釣りはどの季節でも、砂浜は中小サイズで数釣りがメインとなり、大型サイズを狙って釣るのはなかなか難しい。
逆に、根があったり起伏があったり流れが強かったりと変化のある場所は、数釣りには向かないが中型から大型サイズも狙える可能性が高いです。

そんなサイズアップできそうな場所にピンポイントで仕掛けを落とすために、コントロールには気を使っています。
根掛かりも少なくなりますしね。
⑥釣りに行く時間は早朝ではなくどちらかと言うと日中
キス釣りするのに一番いい時間帯は?と言ったら、
早朝から釣りを始めお昼前後で引き上げる、だと思います。
おそらく誰に聞いてもこんな返事が返ってくるでしょう。
この時間帯のメリットは、
・朝マヅメを狙える
・他の釣り客との場所取り争いもなくなる
・気温は暑くなる前なので人間にも優しい
でしょうか。
よっぽどの天候や冬の季節ではない限り、早朝から釣りを始めるデメリットはないと私は考えています。
夕マヅメを狙っても釣れると思いますが、
キス釣りの場合は生エサを使うため保存の方法を考えると夕方からの短時間のキス釣りには向いていません。
早朝から釣りに行ける人はそれでいいと思います。
ただ、仕事の関係や家庭の関係によって、なかなか早朝から釣りができないという人も多いのではないでしょうか。
実際私もそうです。
独身のときは遠征したり、24時間釣りをしてたときもありましたが、
結婚してからは夜中や早朝に釣りに行く頻度は激減しましたし、
今は子供が保育園児ですので、朝はその送迎をしなくてはいけません。
ですので朝10時から16時くらいまでしか釣りを行える時間がないわけです。
がんばって日中に釣って、私と同じような境遇の人にも良い情報を提供できればいいなと思っています。
⑦仕掛けはこだわる
魚釣りの道具のうち、
エサを除けば針だけが唯一魚と接触する部品となります。
キスがいる場所に仕掛けを移動させるのが竿の役目です。
海中を漂っている(もしくは着底している)エサ&針を喰いにきてもらえるかどうかは、ハリス長やエダス長も関係していると思いますが、腕の差による影響が大きいと思っています。
喰いっ気があれば、その後は針の大きさや形状が釣果に大きな影響を与えると考えています。
針の機能としては、
Ⅰ.吸い込みやすいか
Ⅱ.掛かりやすいか
Ⅲ.外れにくいか
Ⅳ.耐久性はあるか
がポイントとなります。
ただ、各社からたくさんのキス針がラインナップされていることを考えると、全てをクリアする形状は存在しないんでしょうね。
ガブッと食べてくる魚であれば上記のⅡⅢⅣがポイントになるのでしょうが、
キスは吸い込むようにエサを食べるようなので、Ⅰの吸い込みやすさが重要になります。
そしてⅡの掛かりやすさですが、吸い込む魚の場合、口だけではなく喉に掛かる可能性もあります。
ですので針の形状によって“どこに掛かりやすいか”も大きく影響してきます。
私は、仕掛けをほとんど動かさない待ち釣りの場合は、喉奥に掛かりやすいので袖針。
常に引きずりながら釣る場合は、針先の向きが引っ張っている側(チモト側)に向いている狐針。
と考えているのですが、実際はどうなのでしょうか。
ミスマッチな道具を使い、距離を出さずにかつ日中の釣り。
しかもいかに低コストで釣りをするか。
こうやって列挙してみると、本当にキスを釣ろうとしてるのか自分でもよくわからなくなってきますねw
私の挑戦は続く・・・
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