前回の予告通りダイワの“マルチ”を取り上げます。
メーカーのHPはこちら。
スピードと同じく1本針4セット仕様です。
概要
まずはパッケージの画像です。
![](https://kisubari.com/wp-content/uploads/2020/08/CIMG2210-600x450.jpg)
![](https://kisubari.com/wp-content/uploads/2020/08/CIMG2212-600x450.jpg)
うたい文句はこちらです。
Saq Sas
驚異の貫通力
DsmartsRig
手軽にキス釣りが出来るリグ
ハリス50cmで使いやすい
驚異の貫通力サクサス
Dsmartsアームシンカーを使うことで、さらに釣果アップ
スピードのパッケージと同じです。
それもそのはず、ラベルステッカーが違うだけで印刷されている部分は全部同じですね。
天秤の使用例も同じです。
![](https://kisubari.com/wp-content/uploads/2020/08/CIMG2231-600x450.jpg)
![](https://kisubari.com/wp-content/uploads/2020/08/CIMG2233-600x450.jpg)
メーカーのHPに記載されている文章は下記の通りです。
扱いやすいナイロンハリス50cm付きの1本針仕掛け。 ハリ形状は吸い込みが良いキツネ針形状の早掛けタイプ「スピード」と、フトコロが深くバレにくい競技キス形状の「マルチ」の2種類をラインナップ。 “驚異の貫通力”SaqSas仕様でさらに刺さり性能が向上。 スナップスイベル付きで接続も簡単。「ディースマーツ アームシンカー」と併用するとさらに効果的。 |
全長など
仕掛けの詳細はこちら。
![](https://kisubari.com/wp-content/uploads/2020/08/CIMG2220-600x450.jpg)
全長は50cmです。
針サイズ毎のスペックはこちら。
鈎 | ハリス | 全長 |
6号 | 0.8号 | 50cm |
7号 | 1号 | 50cm |
8号 | 1号 | 50cm |
ここでスピードと異なる点を発見です。
こちらのマルチは6号7号8号ですが、前回投稿したスピードは5号6号7号です。
更に同じ6号でもハリスの太さが異なります。
一般的には、マルチのような袖針は吸い込みにくいので針を小さく設定する傾向があります。それに比べスピードのような狐針はもともと吸い込みやすい形状のため針は大きくても良い。
という特徴があります。
それを考えると、マルチはスピードと比べて大きなキス狙いということになるのでしょうか。
概要は以上です。
製品一覧(メーカーHP)
仕掛け
形状
では形状を見てみましょう。
![](https://kisubari.com/wp-content/uploads/2020/08/CIMG2235-600x450.jpg)
![](https://kisubari.com/wp-content/uploads/2020/08/CIMG2238-600x450.jpg)
特に変哲もない袖針な感じです。
こちらも、柔らかい材質の発光玉が付いています。
![](https://kisubari.com/wp-content/uploads/2020/08/CIMG2244-600x450.jpg)
大きさ
方眼紙でサイズ見てみましょう。
![](https://kisubari.com/wp-content/uploads/2020/09/CIMG2786-600x450.jpg)
長さ:13.3mm
幅:4.5mm
張り出し:2.0mm
です。
狐針のスピードと比べて小さいですが幅は若干あるようです。
ひねり
ひねり具合を見てみましょう。
![](https://kisubari.com/wp-content/uploads/2020/08/CIMG2270-600x450.jpg)
![](https://kisubari.com/wp-content/uploads/2020/08/CIMG2272-600x450.jpg)
![](https://kisubari.com/wp-content/uploads/2020/08/CIMG2274-600x450.jpg)
![](https://kisubari.com/wp-content/uploads/2020/08/CIMG2275-600x450.jpg)
![](https://kisubari.com/wp-content/uploads/2020/08/CIMG2277-600x450.jpg)
![](https://kisubari.com/wp-content/uploads/2020/08/PICT0031-1-600x450.jpg)
ひねりは入っていませんでした。
針先の向き
掛かったときに針先がどのような向きになるか引っかけてみました。
![](https://kisubari.com/wp-content/uploads/2020/09/CIMG3075-600x450.jpg)
針先の角度:26度
針先拡大
最後は針先拡大画像いってみましょうか。
![](https://kisubari.com/wp-content/uploads/2020/08/PICT0032-600x450.jpg)
![](https://kisubari.com/wp-content/uploads/2020/08/PICT0040-600x450.jpg)
![](https://kisubari.com/wp-content/uploads/2020/08/PICT0045-1-600x450.jpg)
針先はきれいな鋭さでしたが、こちらもイケ先が短く感じます。
軸を見てみましょう。
![](https://kisubari.com/wp-content/uploads/2020/08/PICT0037-1-600x450.jpg)
![](https://kisubari.com/wp-content/uploads/2020/08/PICT0043-1-600x450.jpg)
![](https://kisubari.com/wp-content/uploads/2020/08/PICT0051-2-600x450.jpg)
針先も軸の作りもスピードと同じく申し分ないでしょう。
針の摩耗
砂浜で引きずったときの針先の摩耗具合はこちらの検証で確認いただけます。
最後に
針自体は非常にいい作りだと思います。
前回言いかけた「致命的な欠点」ですが、まず写真を撮りにくかった理由をあげます。
ひねりの写真を撮るため針を起こそうとしても全く安定せず、少しの振動ですぐに崩れてしまいました。
ハリスに変なクセが付いているのかと思い別な針を準備しても同じ。
原因は、チモトに結ばれたハリスが変な向きを向いているということでした。
![](https://kisubari.com/wp-content/uploads/2020/08/CIMG2245-600x450.jpg)
普通はハリスを指で引っ張るとある程度ピンと真直ぐになるのですが、ダイワのは真直ぐにならない・・・
顕微鏡で結び目を拡大してみました。
![](https://kisubari.com/wp-content/uploads/2020/08/PICT0090-2-600x450.jpg)
![](https://kisubari.com/wp-content/uploads/2020/08/PICT0053a-600x450.jpg)
結び方が変で、一本ハリスが邪魔をしていました。
ハリスに対し針が変な向きになっていたら、キス吸い込めないのでは?長時間釣りをしていてハリスに変なクセがつくならともかく、新品の状態でこれはちょっと。
ちなみに、私が良く使うオーナー“キスR”と、最近特に愛用しているがまかつ“競技キスSP”の結び目も拡大してみました。
![](https://kisubari.com/wp-content/uploads/2020/08/PICT0098-2-600x450.jpg)
![](https://kisubari.com/wp-content/uploads/2020/08/PICT0109-1-600x450.jpg)
少し辛口な意見となりましたが、針自体は非常に良さそうです。
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