ダイワの投魂シリーズを連続で公開します。今回はダイワの“SSV投魂T-1”を取り上げてみましょう。
メーカーのHPはこちらです。T-1、T-2、T-3、T-4とラインナップされています。ただ、T-4は6号サイズの針がないため、また別な機会に投稿します。
バラ針100本です。
概要
まずはパッケージの画像です。
うたい文句を見てみましょう。
「数釣り」から「良型狙い」までサイズ別専用設計!
掛かりが早くノド奥に掛かるからバラシの少ない独自の「外出し」フトコロ形状
強度・耐久性に優れたスーパーハイカーボン素材使用
開きに対して強度アップをはかった平打ち加工
小型+魚影薄い+待ち釣り
キスが薄く活性が低い
小さい号数は、より吸い込み重視。大きい号数はより良型も確実に取れるサイズ別専用設計!
掛かりの速さを優先した針先は外向き仕様
掛かり抜群 高強度スーパーハイカーボン素材使用
SaqSas驚異の貫通力
SaqSasとは針表面のフッ素系特殊プレーティングのこと。従来の塗装に比べ約20%(当社比)貫通性能UP!驚異の貫通力を体験してほしい。
です。ダイワの投魂シリーズは、パッケージにお勧めのシチュエーションが書いてあり、私も参考になりそうです。
メーカーHPにある記載は一言でした。
掛かりが早くノド奥に掛かるからバラシの少ない独自の「外出し」フトコロ形状。 数釣りから良型狙いまで対応するサイズ別専用設計。キスが比較的小型で魚影が薄く、活性の低い「待ちの釣り」に有効。 |
全長など
バラ針ですので、針サイズのラインナップを紹介します。
鈎 | 線径 |
4号 | 0.33mm |
5号 | 0.35mm |
6号 | 0.37mm |
7号 | 0.38mm |
8号 | 0.41mm |
概要は以上です。
製品一覧(メーカーHP)
バラ針
形状
では形状を見てみましょう。
イケ先が外側を向いているので袖型か狐型かわかりにくいですが、狐型と呼んでもよさそうです。
吸い込み易そうな形状でありながら喉奥に掛かってくれそうな感じです。数少ないアタリを的確に釣ってくれそうです。「魚影薄くて活性が低い」というシチュエーションがイメージできます。
キス釣りでは、掛かった瞬間に仕掛けが引っ張られ、針先が外側を向くような感じになります。
T-1のような外出し形状の針だと針先が更に外側に向くため、引っ張ってもなかなか針が深くまで刺さりにくい特徴があります。ですので、掛かった後はバラさないように慎重に取り込む必要があります。
イケ先の形状は違いますが、腰曲げの雰囲気が似ているオーナーの“キスR”を見てみましょう。
大きさ
サイズを見てみましょう。
長さ:12.0mm
幅:4.0mm
張り出し:1.7mm
です。
先出し形状のせいで幅が少しある感じがしますが、実際は狭い方です。
ひねり
ひねり具合を見てみましょう。
ひねりは入っていませんでした。先出し形状ですのでひねりまでは必要ないのでしょう。
針先の向き
掛かったときに針先がどのような向きになるか引っかけてみました。
針先の角度:35度
針先拡大
最後は針先拡大画像です。
角張っていますが、針先は鋭そうな感じです。ただ、イケ先の長さが短いようですのでそれがどう影響するか気になります。
軸を見てみましょう。
平打ちされた軸ですね。
SaqSasはフッ素メッキ加工のことですが、スーパーハイカーボン素材に関しては記述がなく、よくわかりませんでした。
同じダイワの“Dsmarts リグ”はスーパーハイカーボンではないのですが、画像で見る限りでは素材に違いはなさそうな感じです。
針の摩耗
砂浜で引きずったときの針先の摩耗具合はこちらの検証で確認いただけます。
最後に
投魂シリーズで気を付けなくてはいけないのが、「SSV仕様」ではないタイプが販売されています。
SSVとはSaqSasコーティングのことですが、まだSSV以前のタイプも販売しているお店もあるため、購入時は注意してください。
針自体は先出し形状ですので初心者はあまり選ばない針かもしれないですね。
先出しとひねりは似たような特徴があり、喉奥に刺さりやすくする手法のひとつです。刺さりやすい反面、深くまでは刺さりにくくなってしまうため、両方が採用されることはほとんどありません。がまかつの“手返しキス”もひねりはなしです。ササメの“ビクトルキス”は半ヒネリに抑えてあります。
このあたりのバランスが大事なのでしょうが、ひねりの方が吸い込みやすい反面きちんと合わせてあげないと刺さりにくい気がします。活性が高いときは速い速度で引き釣りするため、キスが薄く活性が高いときはオーナーの“キスR”がいい??
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