【解説シリーズ⑤】キスが釣れる天候と場所~基本的な釣り方を知ることで釣果アップ!~

雑談

天候について

雨について

キスは濁りを嫌うようなので、大雨が続いた後や台風の後は釣れにくいようです。特に川の周辺は雨水が海に流れ込んでしまうため、藻やゴミが流れてきたり、水温が大きく下がったりしてキス釣りは難しいようです。

私の目安として、ドシャ降りが一日続いたら翌日と翌々日は行かない。傘が必要だがドシャ降りまでではない雨が降ったら翌日は行かない。傘がなくても大丈夫くらいの小雨であれば翌日釣りでも大丈夫。

という感じで判断しています。キス釣りではなくカサゴとか狙いに行くのであれば台風翌日に行ったりしますが・・・

ただ、真夏は雨が降ることによって水面温度が下がったり海中の酸素濃度が増えるので、人間が不快でなければ釣果が良くなるかもしれないです。

風や波について

風や波がない方が人間にとっては楽なのですが、適度に風や波がある方が海底のプランクトンが舞ったり、仕掛けがより動いたりして活性が良くなるようです。

私は、一瞬5m/s超えるくらいなら大丈夫かなと思いますが、終日風速5m/s以上の日は荷物が飛んだり手返しも悪くなるので釣りに行かないです。2,3m/sくらいが人間にもちょうどいいですね。

砂浜での釣りの場合、向かい風だと飛距離も出ず更に仕掛けが絡んだりするため、少しでも風向きの影響が出ない場所で釣りをするか、斜めに投げるなど工夫が必要です。

私は“Windy”というサイトを使って風向きなどを調べています。

季節について

新潟だとキスは5月半ばから10月末頃まで釣れます。

水温が15度~25度でないとキスが釣れないと聞いたことがあります。波打ち際よりも水深が深い方が水温変化が少ないため、真夏や冬始まりはそういったところを狙うといいでしょう。

水温は気象庁のサイトで海面水温や、50mや100mなどの表層温度を調べることができますので、ご参考にどうぞ。

釣り場

キス釣りであれば、海底に砂があるのが最低条件です。季節に入れば、濁りさえなければ砂浜、堤防、突堤など、砂さえあればどこでも大丈夫です。小型~中型サイズのキスは集団で泳いでいることが多く、大型のキスほど海中に変化のある場所を好みます。

砂浜

数釣りを狙える場所が砂浜です。何もない砂浜であっても海底は真っ平ではなく、カケアガリやヨブと呼ばれる起伏があります。わずかな窪みでもそこにプランクトンや、キスのエサになるムシなどが集まるため、キスもそこに集まります。

砂浜にも岩や根が埋まっていたりします。そういった岩や根の付近は流れが複雑になるため、サイズが大きいものを狙えます。

堤防や突堤

数釣りもできますが、大きなサイズを狙える場所が堤防や突堤です。砂浜よりも沖で釣ることができる点と、どの風向きでも向かい風にはならない点が砂浜より優れています。カケアガリやヨブなどの変化のある場所を狙うのは砂浜と同じです。

風や波をしのげる内側や港内には小型が集まりやすい傾向にあります。

気を付けた方がいい点として、堤防や突堤は数メートル先までブロックが海中にあったりするため、何も考えずに仕掛をズルズル引っ張ってくると、最後の最後で根掛かりしてしまいます。そのため、状況によってはジェット天秤を使用したりスピーディにリールを巻いたりする必要があります。

自宅からの距離、道中の釣具屋の有無、トイレや自販機、駐車場、歩く距離、足場の状況、魚種、一緒に行く人など、人によって釣り場に求める優先順位は違うかもしれないですが、雑誌やネットを利用しぜひみなさんも探してみてください。

私は、数釣りを狙う場所、大型を狙う場所、風が強い日の場所、歩きたくない日に行く場所、すぐ近所を考え、3,4箇所をマイスポットにしています。

釣りをしてはダメな場所

釣り禁止となっている場所はダメです。

漁港や公園、水門の近くや夏場の海水浴場など、禁止になっていたりする場所があります。

キス釣りは砂浜でできるため、わざわざ禁止区域に行かなくても釣りができると思いますが、仕掛けやゴミの投棄をせず、マナーを守って釣り場を減らさないようにみなさんで協力しましょう。

さらっとでいいのでこちら読んでみてください。

ちなみに、海上での緊急時の連絡は#118です。

釣り方

エサの付け方は、軸の奥までしっかり刺してあげることが大事です。キスは吸い込むようにエサを捕食するため、チョン掛けだと数釣りには向きません。垂らし部分は5mm~20mmくらいで、活性が良い日は垂らしは短めにします。また、超遠投する人も短めにした方がエサがちぎれにくいです。

また、イソメとジャリメの頭はなるべく切り落とした方が吸い込みやすいようです。

全力でスイングする際は、ドラグをきっちり締めてから投げるようにしてください。緩んでいるとスイングした際に指を切ります。超遠投ではフィンガープロテクターも必須です。

待ち釣りをするならドラグは少し緩めますが、引き釣りであればドラグは締めた状態にしておきます。

投げるときは、天秤までの道糸がピンと張った状態からスイングし始めるようにしてください。弛んでいる状態からスイングし始めると、道糸と天秤の結び目から切れてしまう原因になります。

仕掛けを投入した後は、10秒かけて1mくらい引くような速度で引いてきます。カケアガリやヨブにはプランクトンやキスのエサになるムシが溜まりやすいため、そこで引く速度を遅くしたり少し待ったりして、ダメならまた引いてくる感じです。なるべく大きな起伏を見つけてそこを重点的に攻めるのが釣果に繋がってきます。

活性が悪い場合は引く速度を遅くし、フグが多くかかる場合は仕掛けを速く引くような感じです。

キスは集団で泳いでいるため、一度釣れた場所を何度も狙うのが基本となります。仕掛を投げるときは、釣れている場所に着水させると音でキスが散ってしまうため、5mや10mでもいいのでなるべく奥に着水させてから手前に引きずってきた方が釣果に繋がります。

「カケアガリやヨブがワカラナイ」と言う人がいますが、竿を立てて引きずると天秤が上に引っ張られてしまい海底の起伏がわかりずらいので、横にした方がわかりやすくなります。

また、リールを巻いて引きずると海底の起伏がわかりずらくなるため竿で引きずるのが一般的です。竿とラインの角度が90度前後だと、竿のしなりが活かせるため掛かりがいいと言われます。ですので、仕掛けを投入したら身体の向きを仕掛けの方向と直角にし、竿を水平に寝かせて竿で引きずるのが基本となります。

キスが釣れた場合はリールを巻いて引きずってきますが、リールを巻く速度をなるべく一定にしラインを張った状態を保ち、手を止めたりしないようにすることでバラシが少なくなります。また、仕掛けを回収するときは、竿を立てて仕掛けが海底に当たらないように引いてくる方が、根掛かり回避になります。

最後に一言

解説シリーズと題して数回にわたり初心者向けに雑談をしてきました。

趣味の延長程度の釣り経験でしかないですが、私の説明でみなさんのモヤモヤがひとつでも減ってもらえれば幸いです。

ココ違ウヨ!

という点がありましたら、そっと教えていただけると私も勉強になりますので、どうぞよろしくお願いします。

管理人KYP

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